L’Arc-en-Cielが8年ぶりの全国ツアー「ARENA TOUR MMXX」(全国5ヵ所12公演)を終えた。
2020年の2月下旬から3月中旬にかけて、新型コロナウイルス抑制のため、国内で行われる大型イベントが相次いで中止や延期を決定した。政府からイベント自粛要請による通達が音楽業界全般に文書で届けられたのだ。L’Arc-en-Cielも政府から発表された新型コロナウイルス感染症に対する方針に従い、ファンの安全を最優先に検討。横浜・横浜アリーナ公演2days(ファンクラブ限定、2月28日・29日)、東京・国立代々木競技場第一体育館公演2days(3月4日・5日)の計4公演を中止とした。
ファンは公演中止を受け、L’Arc-en-Cielやラルクルー(コンサート運営に関わるスタッフの総称)を気遣い、公演中止による負債をなんとかしたいとする輪が広がり、「ツアーグッズを購入しよう」、「払い戻しのチケット代金はL’Arc-en-Cielに渡せないのだろうか」、「ここはみんなで耐えていこう、想いは同じ」など、SNSで声を掛け合い、励まし合った。
横浜公演(別ページでレポート)でも、東京公演でも、エアMMXXが繰り広げられた。エアMMXXとは、ファンが生み出したもので、ハッシュタグ「#エアMMXX」を付けてTwitter投稿をし、想像力で架空の公演を楽しむこと。このツアーの公演場面を思い出し、時間毎に投稿を重ねていった。「代々木到着!現在物販に70人程の列ができています」、「ラルカフェで腹ごしらえ!美味しい!ラルクありがとう」、「開場しました!ステージが…ち、近い…」など、ファンが感想投稿を繰り返し、バトンのように繋げていった。L’Arc-en-Cielの公式サイトもファンの投稿の流れに乗り、東京公演に用意していたセットリストを、3月4日にも5日にも1日ずつ公演時間にリアルタイムで投稿。開演時間を1曲目の投稿として、Spotifyに1曲ずつ聞けるように公開していった。
hydeのMC時間やtetsuyaのベースソロの時間も確りと割いて組み込まれ、「次の曲にいかないね⁈今、hydeさんがMCしてる時間かな?凄い!リアル!」、「kenちゃん今日は何を話したのかな?レポを待つ!」、「てっちゃんのバナナキャッチしました」、「ユッキーのドラムソロって今頃の時間だったもんね。聞こえてくるようだね」など、時間進行の正確さでファンを感激させた。
楽曲を同じ時間に聞き、Twitterに投稿されるファンの声は、一層に華やいで盛り上がった。ファンの投稿はTwitterトレンド入りを果たし、76000強のコメントで最終曲を終えた。hydeはツアーファイナルのはずだった5日が終わる0時頃、Twitter投稿を行った。
hydeの「君たちは僕らの自慢の宝物です。 また会えるのを楽しみにしています! どうもありがとう☆」という投稿は、“宝物”というパワーワードにファンを再び感激させた。
「公演中止で悲しかったけれど、もう次のツアーが楽しみで仕方ない。絶対に行きます!」、「なんとかここを耐えて、次を笑顔で会いに行く!」、「hydeさ~ん!あなたを好きになってよかったぁ。ラルクを好きになって良かった!宝物だなんて、ありがとう」など、喜びの声で溢れた。
3月13日(金)、ついにこのツアーが終わりを告げた。L’Arc-en-Cielの公式サイトが公演中止となった4公演のチケットの払い戻しについて発表。全国の映画館を使ったライブビューイングのチケットも同様、払い戻し要項をアナウンスした。公演中止を決定した2月26日(水)から16日目のことだった。この緊急事態の世の中の混乱の中で、国の方向性もまだ定まらない時期にも関わらず、迅速で紳士的な精一杯の対応が行われたことを伝えたい。L’Arc-en-Cielの8年ぶりの全国ツアー「ARENA TOUR MMXX」(全国5ヵ所12公演)は、その幕をひっそりと静かに閉じた…。
日本最大級の動画サービスniconico内てっちゃんねる「TETSUYA SATURDAY KING RADIO」(月額880円税込、提供:株式会社グラヴィス)の【TETSUYA SATURDAY KING RADIO】#102放送回では、tetsuyaが公演中止を決めるまでの経緯や今後のL’Arc-en-Cielの見通しについて話している。真剣に次の展開を考えてくれていると解る驚きの見解や、家族のように大切に考えてくれての即断だったことも語られており、ファン必聴の内容となっている。“必ず未来はある!”と、1人ひとりが強く感じられる、核心的な言葉たちに出会えるだろう。
ありがとう。まったね~! —tetsuya
