コロナ禍にある2020年も、新曲&グッズを出し続け、前へ前へと歩みを止めなかったHYDE。11月25日(水)に今年3曲目のニューシングル「LET IT OUT」をリリースする。自身のソロ活動としては14枚目のシングルとなるこのシングルも、攻撃の一手を緩めない。勢いのあるハードロックチューンとなった。
“吐き出せよ”と見て取れるタイトルは、2020年のやるせなさ、我慢して耐えた世界中の人々の思い、それらを飲み込まずに“吐き出していいよ”とも伝えてくる。激しい曲調に身を任せ、踊って歌って吐き出すことで、今年の悲しみをセルフミュージックセラピー。ストレスは溜め込まず、発散していける。どんな時でも前向きに、どんな状況下に居ても日々を楽しもう。HYDEらしいポジティブな生きざまが見えたこの1年、3枚のシングルとしてストーリーも浮き出てきた。※2020年1曲目「BELIEVING IN MYSELF」、2曲目「INTERPLAY」※ ぜひ、3曲ともに聴いて欲しい。
このニューシングル「LET IT OUT」は、11月6日(金)にデジタルで先行配信がされる。現在、YouTubeでリリーストレイラーが公開されており、映像は9月に行われた「HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde」(5Daysロックデイ)のダイジェストでまとめられている。芸術的だと好評を博したライヴ。一見の価値はある。
ニューシングル「LET IT OUT」のジャケット写真は、前作となる両A面シングル「BELIEVING IN MYSELF / INTERPLAY」に引き続き、身体のパーツのアップが使われた。今回は舌出しをした女性の口元。舌には黒文字のタトゥーとシルバーピアスが付けられている。DCコミックスに登場する、陽気で異常をきたしたキャラクター「ハーレイ・クイン」のような、パンクさと、可愛さの、両方を表現したアートワークとなっている。
定額音楽ストリーミングサービスApple Musicのプレイリスト「Breaking Hard Rock」(149曲)にHYDEのニューシングル「INTERPLAY」がチャートイン。Ozzy Osbourne(オジー・オズボーン)やDeep Purple(ディープ・パープル)、Evanescence(エバーネッセンス)、Bring Me the Horizon(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)、Palaye Royale(パレイ・ロイヤル)などに並び、名を連ねている。
タイトルを直訳すると、『BELIEVING IN MYSELF』は“自分を信じる”、『INTERPLAY』は“相互作用”となるが、2つのタイトルを重ね合わせてみると、“私の人生を楽しんでいる”と訳すことができる。2018年からのHYDEは、ファンと共に創ることを1つのテーマとして掲げてきた。楽曲リリース前に、まずはライヴでファンと新曲を楽しみ、ファンの喜ぶアレンジに仕上げたところでCDリリースを行う。まさに、自分の作った楽曲と、ファンとの相互作用で、HYDEが人生を一緒に楽しんでいる今。そんなタイトルにも読み取れる。
こんな状況の2020年の中にいても、シングルCDのニューリリースが年の初めから決まっていたHYDEは、今後の展開もしやすい状況にあると言えるだろう。近日の予定では、TBS系音楽番組『CDTV』(3月14日、土曜深夜0時58分)のゲストライブのコーナーで「BELIEVING IN MYSELF」の地上波初披露が決まっている。
『BELIEVING IN MYSELF』は、2019年12月に行われた『HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL』終演後にファンと一緒に行ったMV撮影分も収録されている。都会の雑踏の中、独り佇むHYDE。ビルの屋上から身を投げたHYDEを下で支えるのは大勢のファン。“自分の存在価値を、自分自身が感じられる唯一の場所がライヴ会場”だと語るHYDE。ファンに身を委ね、ダイブの海に漂う映像に仕上げられている。